人類は衰退しました 2009/04/22__20:41

今日のお題は昨日ちょろっと話に出した「人類は衰退しました」にするか。

 

『人類は衰退しました』（じんるいはすいたいしました）は、田中ロミ
オによるライトノベル作品です。イラストは山﨑透。ガガガ文庫刊で、
同文庫が創刊された2007年5月24日に第1巻が発売されました。

あらすじとしては現在の人類の文明が衰退して数世紀が過ぎ、旧人類と
なった少女と新人類となった妖精さんとのほのぼのスリリングコメディ
である。

ちなみに、旧人類ってのは今の人類、つまり人間の事じゃな。人間の文
明が衰退したのでいつの間にか現れてとてつもない科学力だかなんだか
分からない力を持った妖精さんを新人類と定義した訳じゃ。

妖精さん、というと背中に羽の生えた手のひらサイズの小さいのを連想
しがちだがここでの妖精さんは所謂フェアリーではなくコルボックルで
ある。羽は無く等身が低い。

コルボックルっていうとアレか。妖精さんと言うより小人さんって感じ
の奴だな。

そうそう、牧場物語でよくこき使われてる奴らである。

 

……その見解はスゲェ偏ってないか？　眠ってる間に靴を作ってくれる
小人とかだろ？

プログラマーの間では力尽きて倒れている間にプログラムを書いてくれ
る小人さん伝説が実しやかに囁かれているな。

それ、単に記憶が残ってないだけじゃねぇのか？

 

まあ、それは置いといて妖精さんとは単体では場を和ませる程度の能力
しかないが集団で集まると１文明を１晩の内に作り上げる脅威の科学力
を持っている。

ただし、飽きたら即崩壊するというイマイチ生産性があるのか無いのか
よく分からない連中でもある。

食事の必要性は無いがお菓子が大好物で、主人公の「私」の作るお菓子
に釣られて集まり、一騒ぎした後に散っていくと言うのが主なパターン
である。

主人公の「私」？

 

昨日もちらっと話したがこのラノベは一人称視点であり主人公は自分の
事を「私」と言っているので主人公は「私」と言う事になるのである。

他にも「祖父」や「助手さん」といったレギュラーキャラクターが居る
が彼らの氏名は一切出てこない。私によって名付けられた妖精さんとい
うのは居たがその話以降では確認できないしな。

基本的に妖精さんは人間は好きなんだが臆病なので人前には出てこない。
だが「私」の特技はお菓子作りで、お菓子を持っているとひょっこりと
現れる。

妖精さんは基本的に固体識別は困難じゃ。突然増えたり減ったりするの
で妾は一種の自然現象なのでは無いかと思っているが。

……そんなのが人類でいいのか、この世界の人間は。

 

衰退した旧人類は基本的にのんびりしている。電気器具の類は殆ど残っ
ておらず隊商のトラックが村を行き来している位じゃな。貨幣制度も無
いので配給式である。

どこかには旧人類の工場が残っているらしく、隊商はそこで仕入れて村
に配っている。だが、お菓子のような嗜好品は殆ど作られていない訳
じゃな。

だからこそお菓子作りが出来る「私」は妖精さんとの接触が可能な訳だが。

 

お菓子作りが出来る人くらい他にも居るんじゃね？

 

と、思うのだがかなりのレアスキルらしいな。その証拠に「私」の住む
村の近くが異常と言えるほど妖精密度が上がった時もある。まあ、「私」
が妖精さんとの対話を生業とする調停者だからかも知れんが。

……対話と言うより妖精さんで遊んでるようにしか見えんがな。

 

おもちゃ扱いかよ。

 

とまあ、オムニバスでほのぼのした話が多そうなんだが「私」は結構死
にそうな目に合わされる事も多い。元々の語り口がのんびりしているの
でピンチな時の「私」のぐったり感はよく伝わってくる。

その辺がスリリングって訳か。

 

一応な。とは言え大体流れに身を任せているだけでピンチは終了する。
なんか最近疲れたなーって人に贈れる癒し系ライトノベルかもしれない。

癒し系、っていうより脱力系だと思うんだが。

 

では今日はこの辺でまた来週。

 

……なんか、今日はえらく普通に進行したな。

 

まあ、平和が一番と言う事で。では、また明日。