わたしたちの田村くん 2009/04/13__14:44

本日のお題はわたしたちの田村くんだ。ライトノベルは初じゃな。

 

著者はとらドラで有名な竹宮ゆゆこです。原作となるライトノベル版は
全２巻。漫画版は全４巻となっております。

全三部構成になっていてそれぞれキャラクターの立ち位置が異なる。ま
あ、あんまり変わらない奴も居るが。

主人公は田村 雪貞。鎌倉時代の風俗史が好きという趣向がある程度の普
通の少年である。まあ、ノリがいいお調子者ではあるんだが……エロゲ
の主人公みたいな奴じゃな。

ヒロインは二人居る。まず第一部のヒロイン松澤 小巻。おとなしめで成
績優秀、陸上部で200ｍの選手をしているなかなかの優等生。

だが、事故で家族を失った事をきっかけに他人から距離を置くように
なった。見た目は美少女なので寄って来る男は多いが全部拒絶される。
無論、女友達も居ない。

不思議系電波娘で進路調査に「故郷の月に帰る」とか書いたりもする。
たまに奇抜な行動をする事もあるのでそれが余計に彼女から他人を引き
放す結果になっている。

もう一人のヒロインは第二部のヒロイン相馬 広香。ツンデレ。

 

解説短ッ！

 

いや、別に嫌いな訳じゃないぞ？　だがわざわざツンデレの定義をだら
だらと書き流す必要もあるまい。それに、ネタバレ要素が強いキャラだ
から解説しにくいという事情もある。

あらすじは各部毎に分けて紹介しよう。まずは第一部。ファントムブ
ラッド。ジョナサン・ジョースターと邪悪な吸血鬼ＤＩＯの壮絶な戦い
を描いた……

…………

 

――――

 

わかった、今度は真面目にやる。第一部は中学三年生の夏のお話。余談
だがメインの三人は全員同い年である。

主人公、田村 雪貞のクラスは発情していた。

 

おいおい、真面目にやるってさっき言ったばっかりだろ？

 

いやぁ、実際その通りなのじゃよ。どっちを向いてもカップルばかりで
フラグ乱立地帯なのじゃよ。

だが雪貞には彼女が居ない。そんな雪貞にカップルの情報を集めている
野次馬にして親友でもある高浦 真一が現在の戦況を纏めた図を持ってき
た。

雪貞は別に不細工でもなければストイックな訳でもない健全な男子であ
る。この波に乗れば行ける、とまだ非攻略のヒロインを探し始めると丁
度戦場にぽつりと置いていかれている美少女を発見。

当然、その美少女が松澤 小巻である。真一が彼女の攻略は極めて難関で
ある事を雪貞に告げるのだがすっかりその気になった雪貞は小巻のス
トーキングを開始する。

いや、犯罪だろそれ。

 

まあそうは言ってもこっそり後を着けたり家まで着いてきたりした訳で
はなく単に口説き続けていただけの話なのだが。

当然小巻は他人同様雪貞を突き放そうとするが雪貞のしつこさは並大抵
ではなかった。流石のエロゲ主人公である。

いや、ライトノベルだろ。

 

第一部はそんな雪貞と小巻のお話じゃ。

 

あれ、邪悪な吸血鬼は？

 

ボケを理解してないアホが居たよ……

 

それは置いといて第二部の話をしよう。第二部は高校一年生の春の話。
貞行も高校生になった訳だが、始まりはちょっと遡って２月１４日のバ
レンタインになる。

今まで触れなかったが雪貞には３人のモテる兄が居る。そんな兄への
チョコレート（恐らく重り付き）を目当ての兄ではなく雪貞の部屋へ誤
爆したのが相馬広香であった。

同じクラスで彼女を見かけた雪貞は広香に「お前の秘密を知っている」
（チョコレートを誤爆した事）と脅迫した。しかし、広香には別の大き
な秘密があって……というのが第二部の話。

ストーカーの次は脅迫かよ。警察に付き渡した方がいいんじゃないかこ
の男は。

まあ、ネタバレ回避の為に紹介できないが雪貞は基本的に女に優しくい
い奴である。まあ、一言で言うとやっぱりエロゲの主人公なんだが。

そして第三部。見事に小巻と広香のフラグを立てた雪貞だったが、とあ
る事情で遠くへ行ってしまった小巻から巨大な爆弾が投下される。ま
あ、正確にはこれは第二部の最後なんじゃが。

誤爆されたり空爆されたり大変ね。

 

……本物の爆発物では無いぞ、一応。

 

小巻と広香の間で揺れる雪貞。第三部はこの三角関係がメインの話であ
る。

かなし～みの～むこう～へと～たどり～つけるなら～♪

 

ぼくは～もう～いらな～いよ～ぬくも～りもあしたも～♪

 

……いや、三角関係ってだけでその歌を持ち込むのはどうかと思うぞ？

 

中に誰もいませんよ。

 

だから違うって！　何だこれ、お約束か！　お約束化するのか！？

 

さて、ネタバレにならない程度にさらっと紹介したがとらドラ同様繊細
な心理描写が秀逸である。とらドラを気に入った人なら恐らくこちらも
好きになれると思うぞ。

アマゾン辺りで簡単に手に入るから気になったら買ってみると良い。そ
れではまた来週！

いえ、明日です――もしかしてこれもお約束化するつもりなんでしょうか。